こんにちは。
たかおです!
会社で働いていると良く出会う
員数主義について書いてみたいと思います。
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員数主義とは?
員数とは「いんずう」と読みます。
僕は最近知った言葉です 笑
辞書で調べると
員数=「特定の数、一定の枠内の数」です。
なんじゃそれ?って感じです。
具体的に員数っていうのは
目標数値や売上目標のことです。
会社の売り上げ目標が月に100万円だったとします。
売上目標:月に「100万円」
この「100万円」が目標数値です。
そして、主義=「方針、一番大事」ということです。
つまり員数主義=「目標数値や売上目標が一番大事」という考え方です。
目標や売上は大事です。
一見普通のことのように思えます。
目標を一番に考えるの悪いことなのか?
全然悪い事ではありません。
むしろ、目標を一番に行動するのは素晴らしい事ですよね。
しかし、度が過ぎると危険なんです。
目的を一番に考えるあまり、
目標数値や売上目標を超えさえすれば、
何をしても良いと考える事があるからです。
目標数字を達成していればいい。
目標を達成したら怒られないで、褒められる。
逆に達成しないと叱られる。
そういった思いが行き過ぎると、
人はデータの改ざんや不正を何でもするようになります。
例えば、
今月の売り上げ目標は1000万円だけど、後100万円足りない…。
そうなったときにリーダーの人がどうなるかというと?
「やばいやばいっ!」
「部長に叱られる。」
「先月の会議で
今月は目標達成するって宣言しちゃったよ…」
「どうしよう…。」
「このままじゃ叱られるし、
最悪、降格させられるかもしれない。」
「先月も達成してなくて、
ずっとグチグチ叱られたし、
今回はホントにヤバイっ…」
こうなった場合どうするか?
何としてでも売り上げを上げるため、
無理やり価格を安くして赤字になっても
売り上げを確保するため販売します。
もしくは、
強引な押し売り的なことをしたり、
最悪は自分で買って目標数値をクリアしたりします。
会社を良くする、成長させる為に
設定したのが売上目標です。
しかし、いつの間にか
売上目標を達成することが目標になっています。
会社が良くなれば、
働いている人も給料が上がったり
待遇が良くなったりするはずです。
みんなが良くなるために、目標を決めたのに、
目標に縛られています。
最初に決めた目標を超えることが、
目的になってるんですよ。
本来はみんなが良くなるために、
売上数字を決めたのに。
また、製造業の場合を考えてみます。
製造業は月の生産目標があります。
1か月で1000個を作るとかです。
そして、製品を作って完成した製品は
出荷前に検査をします。
でも、この時に生産目標を超えることを
一番に考えたら?
とりあえず、月に1000個出来てたらいいんだ!
なんて思ったら?
生産目標を超えるために、
ろくに検査をしないで粗悪品でも検査に合格させます。
目標数値を超えるためにです。
目標を超えるために、
検査がちゃんと機能しなくなる例です。
検査って本来は会社の評判を落とさないために、
検査して粗悪品を減らして、品質向上を目的にしています。
品質が上がると、クレーム減りますし。
ただこの時に売上の事ばっかり考えると、
検査をおろそかにして、
出荷するなんてことが起こります。
製品の品質を上げるために検査をしていたのに、
「時間の無駄だ!」
なんて言い出したりします。
日本企業を蝕む員数主義
大企業でデータ改ざんや不正のニュースが出てきています。
具体的には
日産が新車の排ガス性能検査結果を
改ざんして出荷したりしています。
ではなぜそうなってしまうのか?
従業員に給料を払うには
売上を上げなくてはいけません。
資本主義社会の中ではお金はすごく大事です。
そこで、売上の目標を決めます。
目標や目印があった方が人は頑張れるんですよ。
やみくもに、ただ頑張り続けるって結構シンドイので…
すごく良い事です。
みんな目標を目指して、がんばるようになります。
さらに結果がわかりやすいです。
目標に対して、〇か×かです。
シンプルです。
そうすると、みんな数字だけを気にしだします。
目標を超えていれば良く出来たと言わます。
逆に目標を超えていなければ、しかられたり、
「なぜ超えられないのか?」
と会議室で延々話し合ったりします。
そんなことが続くと
みんな数字さえ超えていれば良いと考えるようになります。
また、物を作る部署では売上ではなく、
生産数で管理されます。
本来検査で数値を下回るものは
出荷してはいけないのに、
みんな生産数の数字ばかり追い求めるように。
検査を甘くしたりして、
生産数を目標数値になんとか近づけます。
1回やりだすと、
「おっ!いける!」
となって
どんどんやるようになります。
一度味をしめると、あらゆるものに
数字合わせをしてごまかすようになります。
数字だけ見ると成績良く見えます。
実際の中身はボロボロなのにです。
これが不正が横行する理由です。
長期的に見たら
良い物を作ったほうが良いのに
目の前の目標を超えることに
注力している感じです。
数値を管理することはとても大切です。
目標になるので、やる気も出たりします。
ただ数値だけを追い求めると破綻するということです。
ちなみに、先ほどの問題点は
検査部門が生産部門と近いために起こります。
検査部門は本来売上とかを気にせず
きちんと製品ができているかを確認するのが仕事で、
売上なんかはどうでも良いのです。
検査部門が売上を気にしたり、
生産部門の事情を知っていたりすると
検査が甘くなるからです。
生産部門の事情とは
人が足りてないとか
時間がないとかです。
検査する側も人間なので
「人が足りてない中で作ったもの」
とか
「時間がない中で作ったもの」
と知っていると
「しょうがないか」
という情がでたりします。
そこは仕事なので鬼になって
ダメなものはダメと
言わなければいけないのです。
たとえ恨まれたりしてもです。
なぜならお客さんには
「人が足りてないなかで作った」
とか
「時間がないけど作った」
は通用しないからです。
ビジネスの基礎が大事
長く会社員やアルバイトしていると、
忘れがちですが
人がお金を払うときは
「人が足りてないなかで作ったもの」
「時間がないなかで作ったもの」
ではないですよね?
自分が欲しいと思ったものを買います。
良い効果をもたらす(と思うもの)ものを欲しくなります。
きちんと良いものを提供しないと売れないのです。
今までの信用があれば
粗悪品でも一時的には売れますが
次からは買ってくれなくなったりします。
お客さんを見ないで、
社内的な数字ばかりを見ているのです。
僕の会社でもあります。
売上数字ばかり気にして、
社内の体制や市場も考えずに精神論で
「とにかく売って目標を達成しなさい」
ばかり言っています。
これは完全に手段が目的になっています。
売上を上げるために
数字を管理していたはずが
目標数字をクリアすることが目的になっています。
目標数字をクリアするためにグレーなことをやり始めます。
「そんなことしていいの?」
って思うこともします。
目的と手段は冷静に考えたほうが良いです。
僕の場合は生きるため、
生活を良くするために
働いています。
いつからか働くために生きている様な感覚になりました。
「風邪ひいてるけど、仕事に行かないと…」
みたいな感じです。
風邪ひいてるなら、周りに移るから行くなよって感じですが^^;
病気になったり、友人の結婚式があっても仕事を第一に考える。
今思えば、完全な社畜でした。
でも会社で働くって手段なんですよね。
お金を稼ぐ手段。
会社員って時間と労働力を提供してお金をもらうという契約なんです。
週5日8時間を1か月働いたら、20万もらうという契約をしているんです。
逆に言うと会社は働いてくれる人が欲しくて、
お金を払っているんです。
会社は労働力に価値を感じてお金を払っています。
お金を手に入れる手段って一つではないんです。
会社員以外の手段はあるんです。
今はそれがわかりました。
他の方法でお金を稼ぐことは可能です。
副業や起業して稼ぐこともできるのです。
会社員でいることに不安を持っていたり、
現状が辛い場合は副業や起業をすることをおすすめします。
副業といっても、雇われで働くことはすすめません。
それでは、サラリーマンの延長になってしまいます。
何が良いかというと
インターネットを使った情報発信をしていくべきだと思います。
詳しくは下記記事に書きました。
インターネット上に資産を作るとレバレッジが効くようになります。
ブログもそうで、僕が言いたいことを書いておけば自動で伝えてくれます。
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資産を増やすようなことをするのがオススメです。